私たちDOERSは、アウトソーシングサービスを提供しています。近年、ますますその需要が増加傾向にあるアウトソーシングサービスですが、そもそも「アウトソーシング」とは何か?また、企業がアウトソーシングサービスを導入することによって得られるメリットやそのために必要な準備まで、こちらで詳しくご紹介していきます。
アウトソーシングの基本理解
アウトソーシングとは何か?
アウトソーシングサービスは、近年ますます注目を浴び、多くの企業がその利点に着目しています。アウトソーシングとは、企業が自社の一部業務やプロセスを外部の専門家やサービスプロバイダーに委託するビジネス戦略の一形態です。これにより、企業は内部の特定の業務を外部にアウトソースすることで、専門的な知識やスキルを持つ専門家に業務を任せ、内部リソースを有効に活用できるようになります。
企業がアウトソーシングを検討する理由
企業がアウトソーシングを検討する理由は多岐にわたります。まず第一に、専門知識の利用が挙げられます。外部の専門家やサービスプロバイダーは、特定の業務やプロセスにおいて高度なスキルと専門知識を有しており、これを活用することで業務の品質向上が期待できます。また、コスト削減も大きな要因です。外部の専門家が効率的に業務を遂行できるため、企業は自社内のコストを抑えることができ、予測可能な経費管理が可能です。
さらに、アウトソーシングは企業にとってリソースへの集中を可能にします。特定の業務を外部に委託することで、企業は他の重要な業務や戦略的なプロジェクトにリソースを注力できます。柔軟性と拡張性も重要な要素で、アウトソーシングによって企業は需要の変動に柔軟に対応し、業務のスケーリングや拡張が容易になります。
アウトソーシングのメリットとは
アウトソーシングのメリットは多岐にわたりますが、最も顕著なものは専門知識の活用です。外部の専門家が提供する高度な専門知識やスキルを利用することで、企業は競争力を向上させることができます。また、コスト効率も大きなメリットであり、特に労働力や設備の運用コストの削減が挙げられます。これにより、企業は予算を効果的に管理し、他の重要な投資や開発に資源を振り向けることができます。
さらに、アウトソーシングには企業が集中力を向上させるメリットもあります。特定の業務を外部に委託することで、企業は戦略的な取り組みに重点を置き、成長やイノベーションに注力することができます。リスク分散もアウトソーシングの利点の一つであり、特定の業務やプロセスを外部に委託することで、リスクを分散し、事業の柔軟性を高めることが可能です。
人材サービス(人材派遣)とアウトソーシングサービスの違いとは
外部リソース活用の区別
「外部リソースを活用し、代わりにやってもらう」という観点では、人材サービスとアウトソーシングは共通の目的を持ちますが、その実現方法や提供される価値において大きな違いがあります。この違いは、実はよく混同されがちです。「アウトソーシングを検討している」という問い合わせでも、実際には人材派遣のニーズが含まれていることがあるため、明確に区別することが重要です。それぞれのサービスの違いをいくつか挙げてみましょう。
1.雇用形態の違い
人材派遣: 派遣会社が従業員を雇用し、クライアント企業に対してその従業員を一定期間派遣します。派遣社員は通常、派遣会社の雇用となります。
DOERSのアウトソーシング: DOERSが提供するアウトソーシングは、特定の業務やプロセスを外部の専門業者に委託する形態です。DOERSは自社で人員を確保し、それぞれの担当業務に充て運営をしています。
2.業務範囲の違い
人材派遣: 派遣された従業員は通常、クライアント企業の業務やプロジェクトに参加し、定められた期間働きますが、業務内容はクライアント企業が指定します。
DOERSのアウトソーシング: DOERSが提供するアウトソーシングでは、特定の業務全体がDOERSに委託されます。委託された業務は、DOERSが専門的なスキルやリソースを提供して遂行します。
3.管理と責任の違い
人材派遣: 派遣された従業員の管理や給与、社会保険などの義務は、通常は派遣会社が負担します。
DOERSのアウトソーシング: DOERSが提供するアウトソーシングでは、DOERSが業務全体の管理を行います。クライアント企業は、DOERSに対して成果物やサービスの提供を求め、その成果に対して費用を支払います。
4.柔軟性とスケーラビリティ
人材派遣: 派遣は、プロジェクトや業務の一時的な増減に柔軟に対応できるメリットがあります。
DOERSのアウトソーシング: DOERSが提供するアウトソーシングは、長期的な契約が一般的であり、業務範囲の変更や拡張にも対応可能です。
◆人材サービスの焦点: “代わりにやる人”の提供
人材サービスは、主に企業に必要な人材を提供することに焦点を当てています。これは、一時的なプロジェクトや業務において、特定のスキルや経験を持つ人材を必要とする場合に利用されます。企業は、これらの専門的な能力を持った人材を一時的に雇用し、プロジェクトに参加させることで、必要な業務を円滑に進めることができます。
◆アウトソーシングの焦点: “代わりにやってもらう業務”の委託
一方で、私たちDOERSが提供するアウトソーシングは、特定の業務やプロセスを外部の専門業者に完全に委託します。業務の全体または一部をDOERSにアウトソースすることで、企業はその業務に関する責任や管理を外部に委ね、専念すべきコアな業務にリソースを集中させることが可能です。
どちらを選択するか~状況に応じた使い分け
適切な選択を行うためには、具体的なニーズやプロジェクトの特性を考慮することが必要です。人材サービスは一時的なスキルの補完が必要な場合に有効であり、DOERSのアウトソーシングは特定の業務を効率的に委託したい場合に適しています。
「偽装請負」に注意
「偽装請負」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。アウトソーシングサービスを導入する際には「偽装請負」に注意しないと、無意識のうちに違法行為に巻き込まれてしまう可能性があります。
偽装請負に関する担当者が留意すべきポイントは、「業務の指示・命令を誰が行っているか」です。アウトソーシングの場合、サービス提供企業はスタッフに対して直接的な指示・命令を行いません。もしスタッフに直接業務に関する指示・命令を出したいのであれば、人材派遣サービスを利用する必要があります。
人材派遣サービスではなくアウトソーシングサービスを利用しているのに、スタッフに「業務に関する指示・命令」をしてしまうと、それが「偽装請負」と見なされ、違法行為となってしまいます。
従って、アウトソーシングを活用する際には、業務が開始された後でなく、事前に業務内容や手順を明確に決定しておくことが重要です。これにより、担当者はアウトソーシング契約が正当な形で行われ、法的な問題を回避できるようになります。
今回は、アウトソーシングについて人材派遣サービスとの比較を交えながら詳しくご紹介いたしました。次回は、DOERSが提供する「BPO(Business Process Outsourcing)」について解説いたします。